ケロブラスターのカバーアート

ゲーム概要

もしあなたがドット絵アクションに飢えているなら、この作品は絶対に外せない。一見キュートな見た目とは裏腹に、そのゲーム性は硬派そのもの。プレイヤーは、とある会社に勤めるカエルの社員となり、相棒の銃を手に「大そうじ」という名のミッションに挑む。しかし、この「大そうじ」、ただの清掃業務ではない。謎の負の遺産、つまり敵を倒していく、命がけの仕事なのだ!

『洞窟物語』で名を馳せた開発室Pixelが手掛ける本作は、レベルアップ制ではなく、敵から得た資金でライフや武器を強化していくスタイルを採用。このシステムが、プレイヤーに戦略的な選択を迫り、やり込み要素を深めている。果たして、あなたはカエルの社員を無事に帰宅させることができるだろうか?

斬新なゲームシステム

本作の特筆すべき点は、その操作性にある。照準は固定されており、移動しながらの射撃が基本となる。この一見シンプルな操作が、実は奥深い戦略を生み出す。限られた弾数を意識し、敵の動きを見極め、的確に攻撃を当てていく必要があるのだ。まるで、精密機械を操作しているかのような感覚。一瞬の判断ミスが、命取りになることもしばしば。しかし、その緊張感こそが、本作の醍醐味と言えるだろう。

さらに、武器の強化システムも見逃せない。資金を投入することで、射程距離や攻撃力、連射速度などをアップグレードできる。どの武器を優先的に強化するか、プレイスタイルに合わせてカスタマイズしていくのが面白い。最強の武器を手に入れた時の達成感は、格別だ。

独特の世界観

舞台となるのは、どこか懐かしい雰囲気の漂うドット絵で描かれた世界。主人公は、キャットアンドフロッグ社(C&F社)という会社に勤務するカエルの社員。この時点で、ただのゲームではないことが分かるだろう。シュールでコミカルな世界観が、プレイヤーを飽きさせない。

物語は、「大そうじ」という仕事を通して、謎の負の遺産を倒していくというもの。一見シンプルなストーリーだが、プレイを進めるうちに、徐々にその深層に迫っていく。そして、エンディングを迎えた時、あなたはきっと、この世界観の虜になっているはずだ。

ピンクアワーとピンクヘブン

『ケロブラスター』の世界をもっと深く知りたい? それなら、「ピンクアワー」と「ピンクヘブン」もプレイしてみよう。これらは、『ケロブラスター』のスピンオフ作品であり、C&F社で働くコモモが主人公。本編とは異なる視点から、ケロブラスターの世界を体験できる。

  • 「ピンクアワー」: コモモが社内で大事な書類を探す物語。
  • 「ピンクヘブン」: 雲の上に飛ばされたコモモが、UFOに連れ去られたツバサさんを助けに行く物語。

これらの作品は、本編の動作確認用として制作されたものだが、独立したゲームとしても十分に楽しめる。本編と合わせてプレイすることで、ケロブラスターの世界観をより深く理解できるだろう。