『ガンダムブレイカー3 BREAK EDITION』は、2017年3月30日にバンダイナムコエンターテインメントからPlayStation 4およびPlayStation Vita向けに発売されたダウンロード専売の特別版で、2016年発売の『ガンダムブレイカー3』本編に加え、全6弾の有料DLCを完全収録した“完全版”にあたる構成です。開発は前作同様クラフト&マイスターが担当し、シリーズ第3作として、パーツ数・カスタマイズ性・演出・ストーリー性のすべてにおいて過去作を凌駕する完成度を誇ります。
本作の基本構造は、敵ガンプラを破壊してパーツを収集し、自分だけの“俺ガンプラ”を創造して戦う「創壊共闘アクション」。頭部・胴体・腕・脚・バックパック・武器・ビルダーズパーツなどを自由に組み合わせ、カラーリングやウェザリング、スキル構成まで細かく設定可能です。さらに、DLCによって追加されたビルダーズパーツやEXアクション、バーストアクションの自由化により、たとえば「月光蝶を使うガンタンク」や「トランザムを発動するF91」など、原作を超えた自由な構成が可能となっています。
ストーリーモードでは、宇宙エレベーターが完成し、ガンプラバトルが一般化した近未来を舞台に、地元商店街の復興を目指すヒロイン・ミサと共に、プレイヤーがガンプラバトルチームを結成して大会に挑むという王道の青春物語が展開されます。DLCではこの物語の裏側や後日譚が描かれ、特に第4弾・第6弾ではSDガンダムや初代『ガンダムブレイカー』との接続が明かされるなど、シリーズファンにとって重要な補完要素が多数含まれています。
登場機体はDLCを含めて200機以上にのぼり、『鉄血のオルフェンズ』『Gのレコンギスタ』『ビルドファイターズ』『クロスボーン』『TR-6[ウーンドウォート]』など、TV・OVA・外伝・未ガンプラ化機体まで幅広く網羅されています。さらに、SDガンダム(騎士・武者・コマンドなど)もサポートキャラとして登場し、EXアクションの継承やカスタマイズも可能です。
演出面では、戦闘中のボイス演出、巨大MAとの戦闘、SDキャラの漫才的掛け合い、主題歌「Silent Trigger」(歌:BACK-ON)などが高く評価されており、DLCではOVA『SDガンダム外伝』の再現や、ボール3連結機体の登場など、ネタと本気が融合した構成が魅力です。
ただし、PS4版とVita版でDLCの互換性が制限されており、片方のBREAK EDITIONを購入してももう一方の機種でDLCが使用できない点には注意が必要です。
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