『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編：上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』は、2017年1月19日にソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売されたPlayStation 4用重力アクション・アドベンチャーゲームであり、重力を操る少女キトゥンの物語を描いたシリーズの完結編となるタイトルです。プレイヤーは重力使いである主人公キトゥンとなり、相棒の黒猫ダスティと共に、巨大な重力嵐に飲み込まれて漂着した異境の地「バンガ集落」から、かつての街「ヘキサヴィル」、そして更にその上層へと至る壮大な旅路を歩みます。
本作では、空を舞うような重力アクションに新たな属性が付与されています。通常の重力特性に加え、体が軽くなり高速移動や大ジャンプが可能になる「ルーナチューン」と、体が重くなり攻撃力や防御力が増す「ユピトールチューン」という2つのスタイルを切り替えることで、状況に応じた多彩な戦闘や移動アクションが実行されます。
舞台となるオープンワールドは前作よりも大幅に拡大され、色彩豊かで活気あふれる街並みや、雲の上に浮かぶ島々が美しく描写されています。メインストーリー以外にも、住人たちの依頼を解決するサイドミッションや、他のプレイヤーが撮影した写真をヒントに宝を探すオンライン要素「トレジャーハンティング」などが用意されており、重力使いとしての生活感が深く味わえる内容となっています。
物語の終盤では、自身の出生の秘密や世界の成り立ちに関わる核心に迫ることになります。かつてのライバルであり頼れる相棒となったクロウとの共闘や、個性豊かなキャラクターたちとの交流を経て、キトゥンが最後にどのような選択をするのか、シリーズの集大成として描かれる感動的な結末が体験されます。
本作は、2012年にPlayStation Vitaで発売され、後にPS4へリマスターされた『GRAVITY DAZE』の正統続編であり、SIE JAPAN Studioによる完全オリジナルのアクションゲームです。フランスのバンド・デシネ（漫画）の影響を受けた独特のアートスタイルや、「重力方向を自由に変化させる」という独創的なコンセプトを継承し、スケールと物語性を大幅に拡張してシリーズを完結へと導くタイトルとして再構成されています。
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