『SDガンダム GGENERATION GENESIS』は、2016年11月22日にバンダイナムコエンターテインメントからPlayStation 4およびPlayStation Vita向けに発売されたシミュレーションRPGで、開発はトムクリエイトが担当しました。2018年にはNintendo Switch版も登場し、シリーズ初のHD化作品として、従来の2頭身から3頭身へと進化したユニットモデルと、フル3D演出による戦闘アニメーションが大きな特徴です。

本作は「宇宙世紀100年の歴史を辿る」をテーマに掲げ、宇宙世紀作品に特化した構成となっており、『機動戦士ガンダム』から『機動戦士ガンダムUC』までの正史および外伝作品を中心に、650機以上のユニットと多数のキャラクターが登場します。シナリオモードでは『第08MS小隊』『0080』『0083』『Ζ』『ΖΖ』『逆襲のシャア』『F91』『UC』などの原作ストーリーを追体験できるほか、『ジオニックフロント』『ミッシングリンク』『BATTLEFIELD RECORD U.C.0081』などのゲームオリジナル外伝も収録されています。

ゲームシステムは従来の「戦艦グループ制」を踏襲しつつ、戦艦によるグループ攻撃や、クエスト達成による「ヒストリカルモーメント」発生などの新要素が追加されました。ユニットの開発・設計・捕獲・強化といった育成要素も健在で、戦略性と収集要素の両立が図られています。また、オリジナルキャラクター「ユーコ・オルテンシア」(CV:鈴華ゆう子)がナビゲーターとして登場し、主題歌「永世のクレイドル」「Remains」も彼女が担当しています。

一方で、宇宙世紀以外の作品(『SEED』『00』『G』『W』など)は一切登場せず、クロスオーバー要素は排除されています。また、キャラクターのカットイン演出が限定的であることや、一部作品のシナリオが未収録である点などが惜しまれる部分として挙げられます。