『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ プラス ファントムペイン』は、コナミデジタルエンタテインメントが発売したステルスアクションゲームであり、シリーズ第8作目にあたる『メタルギアソリッドV』の完全版として構成されています。本作は、序章『グラウンド・ゼロズ』と本編『ファントムペイン』の2作品を統合し、さらに全てのダウンロードコンテンツを収録したパッケージとして2016年に登場しました。

『グラウンド・ゼロズ』では、1975年のキューバ南端にある米軍基地「キャンプオメガ」への潜入任務が描かれ、主人公スネーク(ビッグ・ボス)が捕虜となった仲間を救出するミッションに挑みます。短編ながらも、シリーズの転換点となる重要な事件が展開され、続く『ファントムペイン』への導入部として機能する構造です。フォトリアルなグラフィックと新世代エンジン「Fox Engine」によって、従来作とは一線を画す表現力が実現されています。

『ファントムペイン』では、前作から9年後の1984年を舞台に、スネークが義手を装着した「ヴェノム・スネーク」として復活し、アフガニスタンやアフリカなど広大なオープンワールドを舞台に潜入任務を遂行します。時間や天候の変化、敵AIの適応など、リアルな戦場環境が再現されており、プレイヤーの選択によって物語や戦術が大きく変化する設計です。マザーベースの運営や兵士の回収、装備の開発など、戦略的な要素も統合されています。

本作にはオンラインマルチプレイモード『METAL GEAR ONLINE』も収録されており、最大16人による対戦が可能です。ジャングルや海上基地などの専用ステージで、ステルスとアクションを融合させた戦術的な対戦が展開されます。また、特別ミッション「デジャヴ・ミッション」「ジャメヴ・ミッション」なども収録されており、シリーズファンに向けた演出も多数盛り込まれています。