『バトルフィールド 1』は、エレクトロニック・アーツが手がける『バトルフィールド』シリーズ第12作目として、2016年10月20日にPlayStation 4向けに発売されました2。シリーズ初の第一次世界大戦を題材とした作品であり、戦車、騎兵、飛行船など当時の兵器を再現した戦闘が特徴です。発売後は拡張パック「They Shall Not Pass」「In the Name of the Tsar」「Turning Tides」「Apocalypse」が順次配信され、最大64人によるマルチプレイやオムニバス形式のキャンペーンが高く評価されました。

『バトルフィールド 1』は、第一次世界大戦の戦場を舞台に、プレイヤーが兵士として塹壕を越え、戦車や戦闘機に乗り込みながら敵陣を突破するFPSです。キャンペーンでは、異なる戦線と主人公による6つのエピソードが展開され、アラビアのロレンスやイタリア山岳部隊など、史実に基づいた物語が描かれます。プレイヤーは戦車兵、航空兵、伝令兵などの役割を担い、それぞれの視点から戦争の過酷さと人間ドラマに触れます。

戦闘では、銃剣突撃やガス攻撃、火炎放射器など、第一次世界大戦ならではの戦術が展開されます。その過程で、戦場の地形が破壊によって変化し、プレイヤーは状況に応じて戦術を適応させます。加えて、飛行船や装甲列車などの巨大兵器が登場し、劣勢のチームに逆転の機会を与える要素として機能します。マルチプレイでは、最大64人が参加する「オペレーション」モードが導入され、複数のマップをまたいだ大規模な戦闘が展開されます。

探索では、フランスの市街地やイタリアのアルプス、アラビアの砂漠など、多様な地形がプレイヤーの進行を阻みます。その過程で、伝書鳩を使った通信や、塹壕を利用した奇襲など、戦場のリアリズムが強調されます。物語は、兵士たちの視点から戦争の悲劇と英雄譚を描き、プレイヤーはそれぞれの戦線で異なる運命に直面します。