『信長の野望・武将風雲録』は、歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの一作として、1990年12月12日にPC-88SR版が発売されました。プレイヤーは戦国時代の武将となり、全国統一を目指します。メガドライブ、ファミリーコンピュータ、PCエンジンSUPER CD-ROM2、PlayStation、スーパーファミコン、Windows、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DSなど、様々なプラットフォームに移植されており、「風雲録」という略称でも親しまれています。海外では『Nobunaga’s Ambition: Lord of Darkness』というタイトルでリリースされました。

本作のテーマは「文化と技術」であり、シリーズで初めてマウス操作に対応したほか、最大8人までの対戦プレイが可能になった点が特徴です。マップは九州・東北地方が追加され、イベントの種類も増加。一部の大名には専用のテーマ曲が用意されました。また、シリーズ初の海戦が導入され、鉄甲船が登場するなど、戦略の幅が広がっています。

難易度は初級・中級・上級に加え、より手応えのある「実力モード」の4段階から選択可能。さらに、他プレイヤーの動向を観察できる観戦モードも搭載されています。ゲーム内には文化度と技術というパラメータが存在し、武将の能力は「政治」「戦闘」「教養」「魅力」「野望」「忠誠」「年齢」で評価されます。隠しデータとして「義理」「相性」「寿命」といった要素も存在し、より奥深い人間関係やドラマが体験できます。