『スクリーンチート』は、2016年9月29日にPLAYISMよりPlayStation 4版が、2019年2月7日にNintendo Switch版『Screencheat: Unplugged』が配信された画面分割型対戦FPS(ファーストパーソン・シューティング)であり、プレイヤー全員が「透明人間」であるという常識破りな設定のパーティゲームです。姿が見えない敵を倒すため、プレイヤーは本来マナー違反とされる「相手の画面を盗み見る(スクリーンチート)」行為を堂々と行い、分割画面に映る敵の視界だけを頼りに位置を特定し合います。
本作のマップはエリアごとに赤や青、緑といった原色で強烈に色分けされており、特徴的なランドマーク(目印)が配置されています。相手の画面に映る背景の色やオブジェクトから「今、あいつは青い部屋にいる」といった情報を瞬時に読み取り、見えない敵に向かって攻撃を放つという、空間認識能力と直感が試される独自の心理戦が展開されます。
使用できる武器は、ラッパ銃や爆弾を抱えたぬいぐるみ、ビームを発射する燭台など、どれも一撃必殺の威力を持つユニークなものばかりです。攻撃を外せば自分の位置が露呈するリスクを背負いながら、互いに見えない相手を追い詰め合う緊張感と、予想外の方向から倒される理不尽さが笑いを誘います。
オフラインおよびオンラインでのマルチプレイに対応しており、最大8人での対戦が可能です。通常のデスマッチだけでなく、特定のエリアを確保する「キング・オブ・ザ・ヒル」や、爆弾を押し付け合うモードなど多彩なルールが用意されており、友人と画面を覗き合いながらワイワイと盛り上がるカオスな対戦体験が提供されています。
本作は、オーストラリアのインディーデベロッパーSamurai Punkによって開発された完全オリジナルのFPSです。「対戦ゲームで相手の画面を覗き見る」という、かつてオフライン対戦でタブーとされていた行為を逆手に取り、ゲームシステムの中核に据えることで新しい遊びとして再構築したアイデア作品として展開されています。












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