『うたわれるもの 二人の白皇』は、2016年9月21日にアクアプラスより発売されたPlayStation 3、PlayStation 4およびPlayStation Vita用アドベンチャー+シミュレーションRPGであり、大河ファンタジー『うたわれるもの』シリーズの最終章となる第3作目です。前作『偽りの仮面』の衝撃的な結末直後から物語が始まり、亡き親友の意志と仮面(アクルカ)を受け継ぎ、別人として生きることを選んだ主人公ハクの過酷な運命が描かれます。

物語の舞台は、皇女アンジュの毒殺未遂事件により混乱に陥った大國ヤマトです。プレイヤーは死んだはずの右近衛大将「オシュトル」になりすましたハクを操作し、辺境の国エンナカムイを拠点として、帝都を支配する偽りの皇女や強大な八柱将たちとの大規模な内戦に挑みます。嘘を抱えながら仲間たちを指揮し、知略を尽くして強敵に立ち向かう、緊迫感と感動に満ちたドラマが体験されます。

ゲーム進行は、物語を読み進めるアドベンチャーパートと、敵部隊と戦うシミュレーションRPGパートによって構成されています。戦闘では、タイミングよくボタンを押すことでダメージが増加する「連撃」や、特定のキャラクター同士が協力して放つ強力な「協撃必殺技」といった新要素が導入されており、戦略的かつダイナミックなバトルが楽しめます。

第1作『散りゆく者への子守唄』から続くすべての謎が解き明かされる完結編として位置づけられています。過去作のキャラクターたちも集結し、長きにわたる壮大な物語の終着点として、プレイヤーの心に深く刻まれるエンディングが用意されています。

本作はアクアプラスによって制作されたゲームオリジナル作品であり、シリーズ3部作の完結編です。アイヌ文化などをモチーフにした独自の世界観や、獣耳や尻尾を持つ亜人たちの設定を継承しつつ、第1作からの伏線をすべて回収し、壮大なサーガを締めくくる物語として再構成されています。

うたわれるもの