名称 | トゥモロー チルドレン |
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ジャンル | ソーシャルアクションゲーム |
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
発売日(配信日) | 2016年09月08日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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もし、MMORPGの賑やかさを、どこか遠い場所から眺めているような感覚になったら? 『トゥモロー チルドレン』は、そんな不思議な体験を提供するソーシャルアクションゲームだ。舞台はパラレルワールドの社会主義国家。ソ連の実験によって荒廃した世界を、プレイヤーは力を合わせて再建していく。しかし、他のプレイヤーの姿はぼんやりとしか見えない。直接的なコミュニケーションは希薄で、貢献度によって存在が認識されるという、独特な繋がり方がそこにはある。箱庭ゲームのように資源を集め、街を復興させる。そのプロセスは孤独でありながら、確かに誰かと協力しているという、奇妙な連帯感を生み出す。忘れられない体験が、そこにはあった。
1967年、人類の意識を共有しようとしたソ連の実験は失敗に終わる。その結果、肉体と意識が溶け合った「ボイド」が世界を覆い、物質は消滅。人々の恐怖心から生まれた怪獣「イズベルク」が人々を脅かす。生き残った人々は「マトリョーシカ」から人間を再生する方法を発見し、「プロジェクション・クローン」と呼ばれる生命体を使って人類復活計画を開始する。この退廃的で奇妙な世界観こそが、本作最大の魅力。一見可愛らしいキャラクターたちが、終末世界で黙々と労働に励む姿は、どこかシュールで考えさせられる。
PS4の性能を活かし、「レイヤード・ボクセル・コーン・ライティング」という特殊な描画手法を採用。人形のようなレトロチックで温かみのあるグラフィックを実現している。どこか懐かしい、それでいて見たことのない映像体験。キャラクターのモデリングにもこだわりが見られ、一体一体丁寧に作り込まれているのがわかるだろう。特に眼球の表現には注目。全身用のテクスチャに加え、眼球専用のテクスチャを用意することで、キャラクターに生命力を与えている。このこだわりこそが、独特の存在感を生み出していたのだ。
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