『Volume』は、2016年8月10日に架け橋ゲームズより配信されたPlayStation 4およびPlayStation Vita用ステルスアクションゲームであり、名作インディー『Thomas Was Alone』のクリエイターであるMike Bithell氏が手掛けた、音を視覚化して攻略する知的な作品です。プレイヤーは現代版ロビン・フッドである若き怪盗ロバート・ロックスリーとなり、軍事クーデターによって支配された近未来のイングランドで、軍事演習シミュレーター「Volume」を用いた仮想的な強奪劇をインターネットで配信し、民衆を扇動します。

本作は『メタルギアソリッド』のVRミッションに強い影響を受けており、敵を殺害する機能は一切排除されています。代わりに、口笛を吹いたり、壁を叩いたり、ガジェットを使って音を発生させたりすることで、敵の視界や行動を誘導し、監視の目をかいくぐって宝石を集める「不殺」のステルスアクションが展開されます。

画面内では「音」が波紋のように可視化されており、敵がどの範囲の音に反応するかを計算しながら行動する必要があります。アンディ・サーキスなどの豪華声優陣によるボイスアクトが物語を彩り、ステージエディタ機能を使って自分だけのステージを作成・共有することも可能で、世界中のプレイヤーが作った難関ステージに挑む楽しみも用意されています。

本作は、英国のインディーデベロッパーMike Bithell Gamesによって開発された完全オリジナルのゲーム作品です。古典的な「ロビン・フッド」の伝説をモチーフにしつつ、舞台をディストピアな近未来に置き換え、ステルスゲームにおける「音」の要素に特化したシステムで再構成されたタイトルとして展開されています。

Volume