『バイオハザード アンブレラコア』は、シリーズ20周年を記念して2016年に登場した対戦型シューターです。従来のホラー路線とは一線を画し、eスポーツ的な競技性を重視したスピンオフ作品として開発されました。プレイヤーは傭兵となり、ゾンビが徘徊する封鎖区域で他の傭兵と戦います。シリーズの世界観を背景に、戦略と反射神経が試される緊迫した戦場が展開されます。

戦闘は「CQBZ(Close Quarter Quarantined Battle Zone)」と呼ばれる近接戦闘技術を軸に構成され、遮蔽物を利用した「アナログカバー」や、敵のゾンビジャマーを破壊してゾンビに襲わせる戦法など、独自の駆け引きが可能です。ゾンビは第3勢力として登場し、プレイヤーの行動次第で敵にも味方にもなり得る存在です。ワンライフマッチやマルチミッションなど複数の対戦モードが用意され、短時間で決着がつくスピーディーな展開が特徴です。

物語はアンブレラ社崩壊後の世界を舞台に、企業の利権争いや兵士たちの思惑が交錯する背景が描かれます。感染者が残る封鎖地区に潜入する傭兵たちは、治療薬や生物兵器の研究成果を巡って戦いを繰り広げます。公式連動漫画『バイオハザード〜ヘヴンリーアイランド〜』とも世界観が接続されており、神亜製薬や青アンブレラなどの設定が後のシリーズにも影響を与えました。

PlayStation 4ではダウンロード専用で提供され、安定したフレームレートと操作性が対戦の緊張感を支えます。Steam版ではマウス操作による精密な照準が可能で、カスタマイズ性も高く、PCプレイヤー向けの調整が施されています。