名称 | 燃えろ!!プロ野球2016 |
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ジャンル | 野球ゲーム |
発売元 | メビウス |
発売日(配信日) | 2016年04月08日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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「燃えろ!!プロ野球」…通称「燃えプロ」。その名を聞けば、古参ゲーマー諸兄は一様にニヤリとするだろう。ドット絵ながらもTV中継さながらの臨場感、そして何よりも「バントホームラン」に代表される数々の珍現象。本作は、単なる野球ゲームの枠を超え、伝説と化した異色の存在だ。当時、野球ゲームといえば見下ろし視点が主流だった時代に、投手後方からのアングルを採用。これにより、投球の上下、打撃の細かなコントロールを可能にし、よりリアルな野球体験…を目指した。しかし、その野心的な試みは、様々な「事件」を生み出すことになる。良くも悪くも、忘れられない一本。
本作の最大の特徴は、やはりその視点にあるだろう。それまでの野球ゲームは、まるで野球盤を見下ろしているかのようなトップビューが一般的だった。しかし、「燃えプロ」は、TV中継のように投手後方からの視点を採用。これにより、打者と投手の駆け引きがよりダイナミックになった。投手がボールを上下に投げ分け、打者がバットを細かくコントロールする。このシステムは、当時としては非常に斬新だった。
…が、その斬新さが、思わぬバグを生み出すことにもなった。「バントホームラン」という、もはや伝説と化した現象をご存知だろうか?本来、塁を進めるための戦術であるバントが、なぜかホームランになってしまう。この理不尽とも言える現象は、多くのプレイヤーを驚かせ、そして笑わせた。ある意味、本作を語る上で欠かせない要素と言えるだろう。
当時のファミコンゲームとしては、グラフィックにも力が入っていた。選手の投球フォームや打撃フォームを、できる限りリアルに再現しようという試みが感じられる。もちろん、現代のゲームと比べれば粗い部分もあるが、当時の技術水準を考慮すれば、十分に評価できるだろう。特に、イベント発生時のバックスクリーン演出は、凝った作り込みだった。投手交代時にはリリーフカーが登場し、ホームランを打たれた投手はマウンドで崩れ落ちる。これらのアニメーションは、スキップできないのが玉に瑕だが、当時のプレイヤーにとっては新鮮な驚きだったはずだ。
サウンド面でも、本作は意欲的な試みを行っている。審判のコールや打撃音、観客の歓声など、様々な効果音を再生するために、DPCMではなく外部音声機能を使用。これにより、臨場感あふれるサウンドを実現…したかったのだが、一部のエミュレータや互換機では正常に再生されないという問題も抱えていた。
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