『マッドマックス』は、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の世界観を基に、Avalanche Studiosが開発し、2015年10月1日にPlayStation 4向けに発売されたオープンワールド型アクションアドベンチャーゲームです。シリーズとしては映画の前日譚にあたる独立作品であり、2020年10月31日にはオンラインサービスが終了しました2。発売後はDLC「リッパー」の配信や、国内版における表現規制が話題となり、CERO Z指定の中でも特異な位置付けとなりました。

『マッドマックス』は、文明崩壊後の荒野「ウェイストランド」を舞台に、主人公マックスが愛車インターセプターを奪われたことをきっかけに、メカニックのチャムバケットと共に新たな車「マグナム・オプス」を作り上げ、武装集団スクロタスに立ち向かう物語です。プレイヤーは車両をカスタマイズしながら、敵の拠点を制圧し、資材を集めて生存圏を広げていきます。

戦闘では、ショットガンやナックルを使った近接格闘に加え、ハープーンで敵車両の部品を引き剥がすなど、車両戦と地上戦が融合したアクションが展開されます。その過程で、スクラップを集めて車両やマックス自身の装備を強化し、敵の勢力圏を縮小していきます。加えて、嵐の中で資材を集めるリスクと報酬のバランスや、敵車両とのチェイスによる緊張感がプレイヤーの判断力を試します。

探索では、荒廃した海底や灯台跡、要塞都市ガスタウンなど、異なる地形と敵配置がプレイヤーの進行を阻みます。その過程で、拠点の強化や仲間との取引によって物語が進展し、マックスの過去や復讐心が徐々に明かされていきます。物語は、愛車を取り戻す旅から始まり、ホープとグローリーとの出会い、そしてスクロタスとの最終決戦へと収束し、荒野に残されたマックスの孤独と執念が描かれます。