『不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ』は、2015年7月30日にスパイク・チュンソフトから発売されたPlayStation 4およびPlayStation Vita用のローグライクRPGで、インディーゲーム『片道勇者』をベースにしたリプロデュース作品である。プレイヤーは毎回ランダム生成される世界を舞台に、画面左から迫りくる破壊の光「シャインレイド」に飲み込まれないよう、右方向へ進み続けながら堕天使アルマの討伐を目指す。

ゲームはターン制で進行し、プレイヤーが行動するたびに世界が強制的に横スクロールするという独自のシステムが導入されており、探索・戦闘・アイテム収集・仲間との連携といった行動すべてにリスクと判断が求められる。

20種類以上のクラスと多彩な特徴の組み合わせによるキャラクターメイク、世界の名前によって地形が固定されるパスワード生成型のマップ、日替わりのキャンペーンワールド、他プレイヤーとのスコア共有など、繰り返し遊ぶことを前提とした設計がなされている。

戦闘やアイテムの使い方には『風来のシレン』に通じる要素がありつつも、常に背後から迫るシャインレイドの存在がプレイヤーに緊張感と取捨選択の葛藤を与える構造となっており、単なるローグライクにとどまらない独自のゲーム体験を提供している。