『ドラゴンファングZ 竜者ロゼと宿り木の迷宮』は、2019年12月23日にトイディアから配信されたNewニンテンドー3DS専用のダウンロードソフトで、スマートフォンやNintendo Switchなどで展開されていた同名タイトルの移植版である。プレイヤーは竜人の少女「ロゼ」とその里親である妖精と共に、異世界「時の宿り木」に迷い込み、元の世界へ帰るためにダンジョンの最奥にある秘宝を目指して冒険を繰り広げる。

ゲームはターン制で進行し、ロゼが1回行動すれば敵も1回行動するというシステムを採用しており、毎回構造が変化するランダム生成のダンジョンを探索する。倒したモンスターの能力を装備として利用できる「ファングシステム」や、周囲に障害物のない場所で戦うことで攻撃力が上昇する「ブレイブシステム」など、独自の戦略要素が盛り込まれている。

3DS版では2画面構成を活かしたUI設計がなされており、上画面にマップや戦闘状況、下画面にステータスやコマンドが表示されることで操作性と視認性が向上している。やられるとレベルやアイテムがすべて失われる厳しい設計ながら、プレイヤーの知識と判断力が蓄積されていく構造となっており、繰り返し挑戦することで攻略の糸口が見えてくる。スマートフォン版と異なり、買い切り型でガチャ要素は存在せず、純粋なローグライクとしての完成度が重視されている。