『牧場物語 ふたごの村+』は、2017年12月14日に株式会社マーベラスよりニンテンドー3DS専用ソフトとして発売されたほのぼの生活ゲームです。「牧場物語」シリーズの一作であり、2010年にニンテンドーDSで発売された『牧場物語 ふたごの村』をベースに、操作性の改善や新規イベントを追加したリニューアル版として位置づけられています。文化や生活様式が異なる2つの村が存在する世界を舞台に、プレイヤーは自分好みの村を選んで牧場生活を送りながら、対立してしまった村同士の絆を取り戻す役割を担います。

物語は、牧場主を志す主人公が、山を挟んで隣り合う「ブルーベル村」と「このはな村」のいずれかに移住するところから始まります。ブルーベル村は動物の飼育が盛んな洋風の村であり、牛や羊などの世話を中心とした生活が営まれます。一方、このはな村は作物の栽培に長けた和風の村で、四季折々の農作物を育てることが生業の中心とされています。かつては仲が良かった2つの村ですが、現在はある出来事をきっかけに険悪な関係となっており、プレイヤーは料理大会への参加やトンネルの開通作業を通じて、両村の交流を復活させることが目的です。

本作では、ニンテンドー3DSのハードウェア特性に合わせた調整が施され、より快適な牧場運営が可能となっています。立体視への対応や画面表示の最適化に加え、動物をなでて愛情を深めるスキンシップ機能が新たに実装されました。また、主人公の性別を選択できるほか、結婚候補となるキャラクターとの「結婚後の新エピソード」や、ダウンロードコンテンツとして配信されていた要素が収録されており、オリジナル版を遊んだプレイヤーも新鮮な気持ちで楽しむことができます。村の引っ越しはゲーム内で自由に行えるため、両方のライフスタイルを交互に体験することも可能です。

本作の原作にあたる『牧場物語 ふたごの村』は、2010年にニンテンドーDS用ソフトとして発売されました。「2つの村を行き来する」というシリーズ初の試みが導入された作品であり、本作はその基本的な内容を完全に継承しつつ、グラフィックの向上やバランス調整を行った完全版として再構築されています。

牧場物語 ふたごの村