『クターシリーズ』は、笑っているのか泣いているのか分からない無表情なキャラクター「クター」が活躍する、シンプルかつシュールなミニゲーム集。2016年08月03日にフライハイワークスからニンテンドー3DS(ダウンロード専用)で全10タイトルが一挙に配信されました。元々はPCのフリーウェアとして一世を風靡した「ギガ連射」の看板タイトルであり、その独特のゆるい世界観と、ワンボタンやタッチ操作だけで遊べる手軽さはそのままに、携帯ゲーム機向けに最適化されて登場しました。プレイヤーは、どこにでもいる普通の(?)クターたちを操作し、ナワトビや工場労働、野球といった様々なシチュエーションでひたすらハイスコアを目指します。
ゲームプレイは、タイトルごとに異なる10種類の独立したミニゲームで構成されています。タイミングよくジャンプして縄を跳び続ける『クターのナワトビ』、流れてくるリンゴをひたすらキャッチする『クターの取り放題』、浮き輪で激流を下る『クターのチューブライダー』など、いずれも説明不要なほどシンプルなルールです。しかし、その単純さゆえに中毒性が高く、失敗するとクターが「プニッ」と膨らんでゲームオーバーになる演出も健在です。その他にも、小麦粉をまぶす『クターの粉』、リフトに乗り続ける『クターのリフト』、ハンバーガーを作る『クターの地下バーガー工場』、謎の生物Qを避ける『クターのQ』、魔球を打ち返す『クターの魔球』、コンサート会場を設営する『クターのコンサートスタッフ』、そしてスタッフロールの文字を避ける『クターのエンドロール』といった、バラエティ豊かなラインナップが揃っています。
本作の独自性は、無表情なクターたちが醸し出す独特の空気感と、ストイックなスコアアタックの熱量にあります。どのゲームも最初は簡単ですが、徐々にスピードアップして難易度が跳ね上がり、プレイヤーの反射神経と集中力を極限まで試してきます。各タイトルはそれぞれ100円(税込)という低価格で提供されており、好きなものだけを選んで購入することも、全て揃えてクターワールドに浸ることも可能です。「テクノアイランド」などの架空の世界観設定も細かく作り込まれており、プレイすればするほど、この謎の生物たちの虜になってしまう不思議な魅力を放っています。
開発元のギガ連射は、1999年に『クターのナワトビ』を公開して以来、インターネット黎明期を支えたウェブサイトおよび開発チームです。クターは「イヌでもネコでもクマでもない」謎の生物として愛され続け、様々な企業とのコラボレーションも行われました。そのシュールで愛らしいキャラクター性や、当時のインターネット文化の空気感に興味を持った方は、関連書籍やグッズを探してみることで、クターの歴史をより深く知ることができます。













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