『メダロット8』は、2014年8月28日にロケットカンパニーから発売されたロールプレイングゲームで、カブトバージョンとクワガタバージョンの2種類が同時展開されたシリーズ第8作です。
本作は「探偵VS怪盗」という対立構造をテーマに据えた完全新作であり、プレイヤーは“メダロット探偵”として事件を解決しながらロボトルを繰り広げていきます。舞台は過去作と接点のない新たな街「からくさシティ」で、登場キャラクターも一新されており、シリーズ初心者でも入りやすい構成となっています。
戦闘システムは従来の「シャトルランロボトル」から大幅に刷新され、3体1組のチーム戦において攻撃・防御の部位指定が可能となるなど、戦略性が格段に向上しています。さらに、実況ボイスの導入や演出面の強化により、バトルの臨場感も大きく向上しました。参戦メダロットは200体以上にのぼり、パーツの収集・育成・カスタマイズの自由度も高く、やり込み要素が充実しています。
シナリオは『ハマトラ』や『閃乱カグラ』シリーズで知られる北島行徳氏が担当し、謎解きやスリルを含んだ展開が特徴です。キャラクターデザインには神藤かみち氏、メダロットデザインにはシリーズ原作者のほるまりん氏が参加しており、ビジュアル面でもシリーズの魅力を継承しています。一方で、バージョン間の格差やバグの多さ、DLC依存度の高さなどが指摘され、評価は分かれる結果となりました。
本作は、1997年にゲームボーイで第1作が発売された『メダロット』シリーズを原作としています。原作はロボット同士のカスタマイズバトルを軸に、アニメ・漫画・玩具など多方面に展開され、長年にわたり多くのファンを獲得してきました。
『メダロット8』はナンバリング本編としては『7』の続編にあたり、舞台や登場人物を一新しつつ、戦闘や演出の刷新によってシリーズの新たな方向性を提示した意欲作です。













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