『ガンダムトライエイジSP』は、2014年7月17日にバンダイナムコゲームスからニンテンドー3DS向けに発売されたデジタルカードバトルゲームで、アーケードで展開されていた『ガンダムトライエイジ』の家庭用移植作品です。開発はアートディンクが担当し、アーケード版の「BUILD MS」第6弾までのカード・ミッションをほぼ完全収録した構成となっています。
プレイヤーは「Gコマンダー」として、モビルスーツカード3枚とパイロットカード3枚を組み合わせて小隊を編成し、様々なミッションに挑戦します。戦闘はターン制のコマンドバトルで、攻撃・防御・スキル発動・バースト(ルーレット式の必殺技)などを駆使して戦います。カードごとに設定されたアビリティやスキルの組み合わせが戦術の鍵を握り、特定の条件を満たすことで「ジェネレーションブレイク」や「オーバーインパクト」といった特殊演出が発動することもあります。
本作には「メインオペレーション」「U.C.ミッション」「BUILD MSミッション」「スペシャルオペレーション」など400種以上のミッションが収録されており、登場カードは1400枚以上、使用可能なモビルスーツは160機以上に及びます。さらに、カードを育成・進化させる「BUILD MSシステム」も実装されており、戦闘で得た経験値を使って機体を強化・派生進化させることが可能です。
操作はタッチペンとボタンの両方に対応しており、アーケード版の操作感を再現しつつ、携帯機としての快適性も確保されています。また、すれちがい通信による対戦や、QRコードを読み込むことで新たなミッションやカードが解禁される要素も搭載されています。なお、発売当初にはアーケード版で使用可能な限定カード7枚が封入された初回特典も存在しました。
演出面では、アニメーションカットインや必殺技演出が多数収録されており、特に『SEED』『00』『UC』などの人気作品の機体には専用演出が用意されています。一方で、音声はアムロ・レイ(古谷徹)とナビゲーターのみで、他キャラクターのボイスは未収録となっており、演出面の簡略化やテンポの遅さが指摘されることもあります。
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