『Shizuku』は、雨音の響く静寂な空間で、一粒の水滴を導く思考型パズルゲーム。2014年06月25日にフライハイワークスからニンテンドー3DS(ダウンロード専用)で配信されました。その翌年、2015年04月22日には、新たなギミックとステージを追加した続編『Shizuku Memory』も配信されています。本作は、英国のデベロッパーFallen Tree Gamesが開発した『Quell』シリーズを日本向けにローカライズした作品です。古い屋敷の窓ガラスに残された水滴や、記憶の片隅にある風景をモチーフにした落ち着いたビジュアルの中で、プレイヤーは思考の旅へと誘われます。
ゲームプレイは、画面上の「水滴(Shizuku)」を上下左右に弾いて移動させ、ステージ内に配置された「パール」を全て回収するというシンプルなルールで進行します。水滴は一度動き出すと壁や障害物にぶつかるまで止まらない性質を持っており、いわゆる「氷の床」パズルの要領でルートを構築する必要があります。手数制限やタイムリミットは一切なく、失敗しても即座に一手戻したりリトライしたりすることが可能です。続編の『Memory』では、隠された通路や新たな仕掛けが登場し、より複雑で解きごたえのあるパズルを楽しめます。
本作の最大の特徴は、パズルゲームでありながら「癒やし」を徹底して追求した演出にあります。BGMには静かなピアノ曲や環境音としての雨音が採用されており、プレイヤーを焦らせる要素を極力排除しています。水滴が壁に当たる時の心地よい効果音や、クリア時にパールが弾ける演出など、視覚と聴覚の両面からリラックス効果をもたらします。激しいアクションや競争に疲れた時、雨宿りをするような感覚で没頭できる、デジタルなヒーリングツールとしての一面も持ち合わせています。
開発元のFallen Tree Gamesは、イギリスのノッティンガムを拠点とするインディーゲームスタジオです。本作のオリジナル版である『Quell』シリーズは、その洗練されたデザインとゲーム性で高い評価を受けています。雨の日特有の静けさや、窓ガラスを伝う水滴の美しさに心惹かれる方は、雨の情景を集めた写真集や、リラクゼーション用の環境音CDなどを手に取ることで、本作と同様の安らぎを日常に取り入れることができます。













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