『ビッグバス アーケード』は、2013年10月30日にアークシステムワークスよりニンテンドー3DS向けに配信されたダウンロード専用のバスフィッシングゲームであり、開発はBig John Gamesが担当している。価格は700円(税込)と手頃で、複雑なシステムを排除しつつも、釣りの奥深さを追求したアーケードスタイルの構成が特徴である。

本作には10種類の釣り場が用意されており、湖、ダム、入り江、川、港町など多彩なロケーションが登場する。魚種はオオクチバス、コクチバス、マスキー、ノーザンパイク、ウォールアイ、ブルーギル、クラッピーなど7種類が収録されており、それぞれに適したルアーや釣り方が求められる。ルアーは9種類が登場し、浮力や沈下速度、耐久性などの特性が異なっており、魚種や水深に応じた使い分けが重要となる。

ゲームモードは「フリーフィッシング」「チャレンジ」「トーナメント」の3種類が用意されており、チャレンジモードでは各釣り場に3つずつのイベントが設定されている。イベントには「制限なし」「バスのみ」「すべて捕まえろ」などのルールがあり、制限時間内に釣果を競う形式となっている。トーナメントモードでは複数の湖を舞台にした大会が開催され、条件に応じてステージ数や対象魚種が変化する。

操作はボタンとタッチの両方に対応しており、魚とのファイトではテンションメーターを見ながらリールを巻いたり、ロッドを動かして暴れる魚をいなしたりといった駆け引きが求められる。釣り上げた魚の中でも特に大きな個体は「トロフィー魚」として記録され、トロフィーケースに飾られる。世界記録級の魚を釣ると、さらに巨大な魚が出現するようになるという報酬要素も用意されている。

全体としては、手軽に遊べる一方で、ルアー選択や魚の挙動を見極める戦略性も備えており、初心者から上級者まで幅広く楽しめる構成となっている。