『ガンマンストーリー』は、動くスケッチブックのような独特のビジュアルで描かれる西部劇横スクロールアクションゲーム。日本ではまず2013年05月22日にフライハイワークスからニンテンドー3DS(ダウンロード専用)で配信されました。その後、ギミックやステージを大幅に増強した続編『ガンマンストーリー2』が2015年03月04日に配信され、さらに同年10月28日にはシリーズ2作を1本にまとめて高画質化した『ガンマンストーリーHDコレクション』がWii Uで、後にNintendo SwitchやPlayStation 4でも発売されています。プレイヤーはガンマンの「クライブ」となり、さらわれた市長の娘(いとしのアイツ)を救い出すため、荒野や鉱山、果ては宇宙までをも駆け抜ける冒険に挑みます。
ゲームプレイは、移動、ジャンプ、ショット、そして身を屈める「ダック」アクションを駆使して進む、極めてシンプルかつオーソドックスなスタイルです。しかし、そのステージ構成は多種多様で、西部劇らしい銃撃戦はもちろん、暴走するトロッコからの脱出、重力が反転する宇宙要塞、巨大ロボットとのボス戦など、プレイヤーを飽きさせない「ありえない」シチュエーションが次々と登場します。また、主人公以外にも、空中浮遊が可能な「Ms.ジョンソン」、接近戦に特化したヤリ使い「ボブ」、そして攻撃はできないが羽ばたいて空を飛べる「ダック(アヒル)」といった個性的なキャラクターを使用でき、それぞれ全く異なる攻略感覚を楽しめるのも大きな魅力です。
本シリーズの最大の特徴は、セピア調の紙に鉛筆で描かれたスケッチがそのまま動き出したかのような、温かみのあるグラフィック表現です。シンプルな線画で描かれたキャラクターたちが滑らかにアニメーションし、物理演算によって崩れ落ちる足場や、風になびく背景などが美しく描写されます。数百円という低価格帯で配信されながらも、アクションゲームとしての挙動の心地よさと、リトライを繰り返して攻略する絶妙な難易度バランスを備えており、インディーゲームの傑作として多くのプレイヤーに愛されました。
開発元のHörberg Productionsは、スウェーデンのクリエイターBertil Hörberg氏による個人スタジオです。本作のヒットにより、氏はインディーゲーム界の注目株となりました。西部劇(ウェスタン)というジャンルは映画の歴史そのものであり、ジョン・フォード監督の『駅馬車』やセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウェスタン作品などを観ることで、本作のパロディ元となったシチュエーションや、ガンマンの美学をより深く味わうことができます。













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