『スーパーロボット大戦UX』は、2013年3月14日にニンテンドー3DS向けに発売されたシミュレーションRPGで、シリーズ初の3DS対応作品です。開発はエーアイ、発売はバンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)によって行われました。キャッチコピーは「すべての可能性が、ここに集う」。
本作の舞台は、複数の世界が融合した「多元世界」。プレイヤーは、地球連邦の若きパイロット「アニエス・ベルジュ(アーニー)」として、傭兵部隊「UX(アンノウン・エクストライカーズ)」に加わり、異世界から現れた敵や陰謀に立ち向かっていきます。物語は3部構成で展開され、異星人、異世界人、未来人など多様な勢力が交錯する壮大なクロスオーバーが描かれます。
シリーズ初の3DS作品として、戦闘アニメはすべて新規描き下ろしで、裸眼立体視にも対応。さらに、携帯機スパロボとしては初めて戦闘シーンがフルボイスとなり、臨場感が大幅に向上しました。また、シリーズ初の有料ダウンロードコンテンツ(DLC)にも対応し、追加マップや「ツメスパロボ」などのミニゲームが配信されました。
参戦作品は全16作品で、そのうち8作品がシリーズ初参戦。『HEROMAN』『SDガンダム三国伝』『劇場版ガンダム00』『マジンカイザーSKL』『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』『リーンの翼』『デモンベイン(アニメ版)』『電脳戦機バーチャロン フェイ・イェンHD』など、意外性のあるラインナップが話題を呼びました。特に、初音ミクとバーチャロンのコラボキャラ「フェイ・イェンHD」の参戦はシリーズ初の“キャラクター単体参戦”として注目されました。
ゲームシステムは『K』『L』で採用された「パートナーバトルシステム」を継承しつつ、「戦術指揮」や「特殊行動コマンド」などの新要素も導入。また、オリジナルキャラクターたちの物語も重厚で、主人公アーニーとヒロインのサヤ、ライバルのジン、そして謎の科学者ノーヴル・ディランらが織りなすドラマは、シリーズ屈指の完成度を誇ります。
『スーパーロボット大戦UX』は、シリーズの伝統と革新を融合させた意欲作であり、3DSという新たな舞台でスパロボの可能性を大きく広げた作品です。
参戦作品
本作には、全16作品が参戦。その内、新規参戦作品は半数の8作品となっている。
- 機神咆吼デモンベイン(アニメ版)
- 蒼穹のファフナー
- 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
- 鉄のラインバレル(原作漫画版)
- リーンの翼
- 忍者戦士飛影
- 『電脳戦機バーチャロン』シリーズ フェイ・イェンHD
- 聖戦士ダンバイン
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors
- マジンカイザーSKL
- HEROMAN
- 劇場版マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜
- 劇場版マクロスF 〜サヨナラノツバサ〜
- 獣装機攻ダンクーガノヴァ
意外性のある作品が取り入れられており、近い時期に発売された他のスパロボ作品との差別化も意識されている。また、若い世代向けの作品が選ばれている点も特徴的。
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