『みんなの縁日』は、2012年5月24日にバンダイナムコゲームスよりニンテンドー3DS向けに発売された、縁日を題材としたミニゲーム集である。本作は、リベル・エンタテインメントが開発を担当し、日本の縁日文化を3DSならではの体感操作で表現することを狙った作品である。
ゲームは、縁日屋台を模したさまざまなミニゲームに挑戦する構成で、代表的な種目には金魚すくい、射的、輪投げ、かき氷作り、ヨーヨー釣りなどがある。これらは3DS本体の傾きやタッチ操作、マイク入力などを組み合わせた多様な操作方法が採用されており、プレイヤーの直感的な操作により、まるで実際に縁日を訪れているかのような臨場感が味わえる。ミニゲームのプレイを通じて得られる景品は「図鑑」に登録されていき、コレクションとしての楽しさも加えられている。
ゲームにはまた、「おまけゲーム」としておみくじ、万華鏡、砂絵、お面作り、プラネタリウムなど、ミニゲームとは別の要素も含まれており、より幅広い年齢層への訴求が意識されている。さらに、ゲームコインを使った景品交換や、おフダによるくじ引きなどの要素も導入されており、プレイのリズムに変化を与えている。
対戦プレイは、最大4人までのローカル通信によるダウンロードプレイに対応しており、金魚すくい、射的、輪投げ、ヨーヨー釣りの4種が対戦モードで遊べる。これにより、家族や友人と盛り上がるプレイスタイルも可能となっている。
演出面では、縁日らしいにぎやかな音楽と背景、親しみやすいキャラクターによって、全体が優しい雰囲気で統一されており、派手さよりも安心感を重視した設計となっている。操作はシンプルで分かりやすく、小さな子どもでもすぐに入り込める一方で、記録を狙ったり図鑑を完成させたりといったやり込み要素もあり、年齢を問わず幅広い層が楽しめる作りになっている。
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