『謎惑館 ～音の間に間に～』は、2011年8月4日にカプコンよりニンテンドー3DS向けに発売されたタイトル。プレイヤーが迷い込んだ謎の洋館を舞台に、音だけを頼りに出口を目指す、立体音響アドベンチャーです。

プレイヤーは、突如として「謎惑館」に足を踏み入れた主人公として、各部屋に仕掛けられた音の謎を解きながら進む。館内では、マイクへの発声やジャイロセンサーによる視点操作を用いて、音の方向や距離を判断し、正しい行動を選択する必要がある。視覚情報は最小限に抑えられており、音の聞き分けが進行の鍵となる。

各部屋では、ホラー、コメディ、青春、ミステリーなど多彩なシナリオが展開され、プレイヤーはそれぞれ異なる主人公として体験を重ねる。たとえば、天井裏のネズミを追う「光る目」、誘惑から逃れる「モテすぎる男」、季節の移ろいを辿る「四季」など、全6話構成で構成されている。

イベントシーンは、立体音響技術「オトフォニクス」によって、上下・前後・奥行きのある音響空間が再現されており、ヘッドホンを装着することで、まるで館の中にいるかのような没入感が得られる。音声はフルボイスで収録され、声優陣による演技が物語を彩る。