『銀星将棋3D』は、奥行きのある3Dグラフィックスと強力な思考ルーチンを両立させた将棋。2011年7月27日にシルバースタージャパンからニンテンドー3DSで発売され、2018年3月15日には高精細な描写に対応したNintendo Switch版が配信されました。

本作の最大の特徴は、ハードウェアの特性を活かした視覚的な対局環境にあります。ニンテンドー3DS版では裸眼立体視機能に対応しており、まるで本物の将棋盤を覗き込んでいるかのような、奥行きと臨場感のある視覚体験が提供されます。駒の質感や盤面の光沢なども細かく描写されており、従来の2D表現では得られなかった実在感のある対局が可能です。

思考エンジンには、数々のコンピュータ将棋大会で実績を持つ「銀星将棋」のアルゴリズムを搭載。コンピュータの強さは15段階に細かく調整可能であり、駒の動かし方を覚えたばかりの初心者から、本格的な棋力を持つ熟練者まで、幅広いプレイヤーが自身のレベルに合わせた練習相手として活用できる設計となっています。

対局を支援するガイド機能も充実しています。盤上のどの駒がどこに効いているかを色分けで表示する「駒の利き表示」や、コンピュータが推奨する「次の一手」を提示するヒント機能により、迷った際のアドバイスを受けることができます。これらの機能は、実戦形式で対局を楽しみながら、自然と将棋のセオリーや手筋を学ぶための強力なサポートとなります。

棋譜の管理・保存機能も網羅されており、対局後に自分の打ち筋を振り返る検討ツールとしても有用です。Nintendo Switch版では、ハードのスペックを活かしてより鮮明になったグラフィックと直感的なインターフェースが採用されており、据え置き機の大画面でも携帯モードでも、ストレスのない快適な対局環境が構築されています。

『銀星将棋3D』は、シルバースタージャパンが開発する「銀星」シリーズのタイトルです。コンピュータ将棋の黎明期から進化を続け、現在は最新AIを搭載した『銀星将棋DX2』などへと系譜が繋がっています。

銀星将棋