1988年にナムコからファミリーコンピュータ向けに発売されたレースゲーム『ファミリーサーキット』は、F1などのカーレースを題材に、1人プレイでじっくりと楽しめる作品です。
本作の特徴として、まず挙げられるのは車のセッティングの自由度の高さでしょう。細部にわたる調整が可能で、その設定をパスワードとして保存できるため、試行錯誤を重ねて自分だけのマシンを作り上げることが可能です。6種類の基本車体からカラーリングを選び、セッティングを施すと、マシンコードが表示される仕組みも、当時のプレイヤーにとっては特別なものでした。
また、レース中の「他車との接触(当たり判定)」がないという点も、ユニークな点です。これにより、他の車との接触を気にせず、自分のライン取りに集中してレースを展開できます。さらに、「マシントラブル」の概念が導入されており、レース展開に予期せぬ変化をもたらします。
ゲームモードも充実しており、フリー走行では40種類ものコースが用意されています。スプリントレースでは予選と決勝レースが用意され、腕を磨いて上位を目指すことができます。耐久レースは、距離をこなすものと規定時間走り続けるものの2種類があり、長丁場のレースに挑戦できます。さらに、レースを観戦できる「かんせんモード」も搭載されており、他車の走りを参考にしたり、純粋にレース観戦を楽しんだりできます。
スタート/ゴール地点に設けられたコントロールタワーは、ナムコが鈴鹿サーキットに広告を出していた関係で、そのデザインを模したものとなっています。
本作のゲームデザイナーは遠藤雅伸氏が担当しました。
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