1987年6月19日にナムコから発売されたファミリーコンピュータ用ボクシングゲームは、開発をウッドプレイスが担当しました。本作は、単なるボクシングゲームに留まらない、ユニークな操作性と戦略性を兼ね備えた作品として、当時多くのプレイヤーを魅了しました。
数種類のパンチとディフェンスを駆使する基本操作に加え、ユーモラスな演出が光る必殺技の存在が、ゲームに独特の彩りを添えています。インターバル中にボタン連打で体力を回復するシステムも、熱い試合展開を盛り上げる要素の一つです。
ボクサーの育成要素も特徴的で、「パワー」ポイントを「パンチ」「スタミナ」「スピード」の3つのステータスに自由に割り振ることで、プレイスタイルに合わせたキャラクター育成が可能です。この育成システムによって、プレイヤーは自分だけのオリジナルボクサーを作り上げ、対戦に臨むことができました。パスワード入力による継続プレイ機能や、持ち寄った選手同士での対戦プレイも可能で、友達との熱い対戦を何度も楽しむことができました。
一見コミカルな印象を受けますが、カウンターパンチの存在や、無駄な空振りがスタミナを消耗させる点など、当時としては本格的な要素も盛り込まれています。コミカルかつダイナミックな必殺技の応酬は、見た目の派手さだけでなく、戦略的な駆け引きを生み出す要素にもなっていました。
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