1986年7月、タイトーからアーケードゲームとして登場したアルカノイドは、従来のブロック崩しに新たな要素を加え、第二次ブロック崩しブームを巻き起こしました。単なる反射ゲームに留まらない、戦略性と爽快感を兼ね備えたゲーム性は、多くのプレイヤーを魅了しました。

物語は、母船アルカノイドの悲劇から始まります。攻撃を受け破壊されたアルカノイドから、乗組員は宇宙船バウスで脱出を試みますが、無情にも異次元空間に閉じ込められてしまいます。バウスは、この閉鎖空間からの脱出を試み、スペースウォールの空間を突破、事件の元凶である次元要塞Dohの破壊を目指します。激戦の末、Dohを打ち破り異次元空間を消滅させることに成功しますが、時間が逆流し、Dohの攻撃を受ける前の状況へと戻ります。バウスとアルカノイドは、再び宇宙の旅へと出発するのでした。

アルカノイドの特徴は、従来のブロック崩しにはなかった、多彩な新フィーチャーの導入です。破壊不可能なブロックや耐久力のあるブロックの登場は、戦略的な思考をプレイヤーに要求しました。また、ゲーム展開を左右するアイテムや、ラウンドを彩る敵キャラクターの存在も、ゲームに深みを与えました。そして、最終面であるラウンド33には、最終ボス「次元要塞Doh」が待ち構え、プレイヤーに最後の試練を与えます。操作性においては、光学センサを用いたロータリエンコーダをパドルコントローラに採用し、精密な操作感を実現しています。ゲームの目的はシンプルで、スペースウォール(ブロック)をすべて破壊すればクリアとなり、次のラウンドに進むことができます。