『ロストディメンション』は、世界滅亡のカウントダウンが迫る中、信頼していた仲間を自らの手で抹殺しなければならない過酷な決断を迫られるRPG。2014年08月07日にフリューからPS3およびVitaで発売されました。物語の敵は、世界各地でテロを行い、13日後の世界消滅を宣言した謎の男「ジ・エンド」。彼を倒すため、国連は特殊能力者集団「S.E.A.L.E.D.(シールド)」を結成し、敵の本拠地である巨大な塔「ピラー」へと送り込みます。しかし、ジ・エンドは塔に入ったメンバーに対し、衝撃の事実を告げます。「お前たちの中には、裏切り者が紛れ込んでいる」と。
ゲームプレイは、3Dマップ上でユニットを動かして戦うシミュレーションRPGパートと、裏切り者を特定するためのアドベンチャーパートで構成されています。最大の特徴は、周回ごとに「裏切り者」がランダムで変化するシステムです。プレイヤーは主人公ショウの予知能力「ヴィジョン」を駆使して、戦闘後の会話や行動から怪しい人物を絞り込む必要があります。そして、各階層の最後には「ジャッジ」と呼ばれる投票が行われ、プレイヤーを含むメンバー全員の投票によって、最も疑わしいとされた一人を強制的に「消去(イレイズ)」しなければなりません。
本作の独自性は、戦力として頼りにしていた仲間を切り捨てなければならないジレンマと、その喪失を補う「ギフト(能力)継承」システムにあります。消去されたメンバーは二度と戻ってきませんが、その能力は「マテリア」という形で残り、他のメンバーに装備させることで継承可能です。裏切り者が主力メンバーだった場合の絶望感や、無実の仲間を誤って処刑してしまった時の罪悪感、そして消えた仲間の力を背負って戦うドラマチックな展開が、プレイヤーの精神を極限まで揺さぶります。
本作は完全オリジナルのRPGですが、その根底にある「集団の中に紛れ込んだ裏切り者を探す」というルールは、パーティーゲームの「人狼」に通じるものがあります。誰が嘘をついているのか分からない疑心暗鬼や、多数決で追放者を決める理不尽さをアナログな形で体験してみたい方は、実際に人狼ゲームを遊んでみることで、本作のキャラクターたちが置かれた極限状態の心理をより深く理解することができます。













コメントを追加