『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』は、2014年にPlayStation 3およびPlayStation Vita向けに発売されたシミュレーションRPGで、「Zシリーズ」最終章の前編にあたる作品です。前作『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』の続編として、多元世界を舞台にした壮大なクロスオーバーストーリーが展開されます。

物語は、再世戦争の終結から1年後、再び融合した多元世界において、新たな秩序のもとで動き出した人類と、次元を超えて現れる謎の存在「サイデリアル」との戦いを描きます。新主人公・ヒビキ・カミシロは、謎の機体「ジェニオン」と出会い、次元戦争の渦中へと巻き込まれていきます。

本作では『機動戦士ガンダムUC』『アクエリオンEVOL』『フルメタル・パニック!』『コードギアス 反逆のルルーシュR2』『劇場版 天元突破グレンラガン』など、シリーズ初参戦作品を含む全32作品が登場。原作の枠を超えたクロスオーバーが巧みに描かれ、特に『グレンラガン』や『コードギアス』の終盤展開が本作で本格的に描かれる点はファン必見です。

ゲームシステム面では、2機1組で出撃する「タッグバトルシステム」や、連続撃破で報酬が増える「タクティカルコンボ」、一斉攻撃を行う「マキシマムブレイク」などの新要素が導入され、戦略性と爽快感が大幅に向上。また、強化パーツの売買が可能な「Dトレーダー」や、ユーザー音楽を設定できる「エディットBGM」など、遊びの幅も広がっています。

演出面では、フルボイス対応の戦闘アニメーションや、据え置き機ならではの高解像度グラフィックが魅力。ストーリーは重厚かつ緻密で、Zシリーズの集大成にふさわしいスケールと完成度を誇ります。