『バイオショック インフィニット』は、2013年4月25日にテイクツー・インタラクティブ・ジャパン(2K Games)よりPlayStation 3、Xbox 360およびPC用ソフトとして発売されたアクションシューティングゲームであり、深海から天空へと舞台を移して描かれるシリーズ第3作です。プレイヤーは借金の帳消しと引き換えに、天空都市「コロンビア」に幽閉された少女エリザベスを救出する依頼を受けた私立探偵ブッカー・デュイットとなり、狂信的な指導者カムストックが支配する理想郷からの脱出を試みます。

本作のアクションは、都市の各所を繋ぐレール「スカイライン」を利用したジェットコースターのような高速移動と、超能力「ビガー」を駆使する立体的な戦闘が特徴となっています。パートナーのエリザベスは次元の裂け目「ティア」を開いて武器や遮蔽物を具現化させる能力を持っており、彼女と協力して戦況を有利に変えながら、巨大な機械鳥ソングバードや軍隊に立ち向かうスリリングな攻防が展開されます。

オリジナル版の発売後、全ての追加コンテンツを収録した『バイオショック インフィニット コンプリート・エディション』が展開され、PlayStation 4やXbox One、Nintendo Switchといった現行機でもプレイ可能となっています。この完全版には、武器や装備のパックに加え、舞台を第1作の海底都市「ラプチャー」へと戻したストーリーDLC「ベリアル・アット・シー」が含まれています。

追加エピソードでは、崩壊前のラプチャーを探索できるほか、成長したエリザベス自身を操作してステルス主体のアクションに挑むことが可能です。本編で描かれた天空都市の謎と、DLCで描かれる海底都市の真実が交錯し、シリーズ全体の根幹に関わる衝撃的な結末が、世代を超えたハードウェアで体験されます。

本作は、『バイオショック』シリーズの第3作目として制作されたタイトルです。第1作『バイオショック』と直接的なストーリーの繋がりはありませんが、ゲームシステムや「灯台」「都市」「男と少女」といった共通のモチーフを再構築し、深海から天空へと舞台を移して描かれる精神的続編として展開されています。

バイオショック