『DOOM 3: BFG Edition(ドゥーム スリー:ビーエフジー エディション)』は、2012年にid Softwareが開発し、ベセスダ・ソフトワークスより発売された『DOOM 3(ドゥーム スリー)』のリマスター完全版です。グラフィックやサウンドの強化に加え、チェックポイントセーブやコントローラー対応、さらには3D立体視やHMD(ヘッドマウントディスプレイ)への対応など、当時の最新技術を取り入れたアップグレードが施されています。
本作には『DOOM 3』本編に加え、拡張パック『Resurrection of Evil(リザレクション・オブ・イーヴル)』、そして新規追加キャンペーン『The Lost Mission(ザ・ロスト・ミッション)』が収録されており、火星基地での悪魔との戦いをより深く体験できます。さらに、シリーズの原点である『DOOM(Ultimate DOOM版)』と『DOOM II(No Rest for the Livingを含む)』も同梱されており、まさにDOOMシリーズの集大成とも言える内容です。
ゲームプレイ面では、従来の『DOOM 3』で物議を醸した“フラッシュライトと武器の持ち替え”問題が解消され、ライトがアーマーに装着されることで、暗闇でも武器を構えたまま照らすことが可能になりました。これにより、ホラー演出の緊張感を保ちつつも、戦闘のテンポが向上しています。また、セーブシステムの改善により、チェックポイント制が導入され、より快適なプレイが可能となりました。
ただし、操作性やロード時間、武器切り替えの煩雑さなどに対する批判もあり、評価は賛否両論です。それでも、シリーズの歴史を一気に体験できるパッケージとしての価値は高く、特にシリーズ初心者やリマスターで再訪したいプレイヤーにとっては魅力的な一本です。
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