『Rocksmith』(ロックスミス)は、2011年にユービーアイソフトから発売された音楽学習ゲームで、実際のギターやベースを使って演奏技術を習得できるシリーズ第1作目です。

本作は、USB接続によって実物の楽器をゲームに連動させる「リアルトーンケーブル」を使用し、プレイヤーの演奏をリアルタイムで認識するシステムを採用しています。譜面はリズムゲーム風に構成されており、音符が画面奥から手前に流れてくる3D表現で、初心者でも直感的に演奏を学ぶことが可能です。演奏に応じて難易度が自動調整される「ダイナミック・ディフィカルティ」機能により、プレイヤーの習熟度に合わせた練習が可能となっています。

収録楽曲はロック、ポップス、メタルなど多岐にわたり、DLCによる追加も豊富。練習モードでは、特定のフレーズを繰り返し練習したり、テンポを落として演奏することもでき、実用的な練習ツールとしての側面も強いです。また、ミニゲーム形式で指の動きを鍛える「ギターケード」なども搭載されており、楽しみながら技術を磨ける構成となっています。

後継作『Rocksmith 2014 Edition』では機能が大幅に強化され、さらに2024年にはサブスクリプション型の音楽学習サービス『Rocksmith+』が登場。ギター・ベースに加え、ピアノにも対応し、スマートフォンアプリを使ったアンプラグド演奏にも対応するなど、より幅広いユーザー層に向けた進化を遂げています。