『スナイパーエリートV2』は、2012年にユービーアイソフトからPlayStation 3およびXbox 360向けに発売されたタクティカルシューターで、Rebellion Developmentsが開発した『スナイパーエリート』シリーズの第2作目にあたる作品です。

本作は、第二次世界大戦末期のベルリンを舞台に、アメリカ人スナイパー「カール・フェアバーン」が、V2ロケット技術を巡る陰謀を阻止するため、敵地に単独潜入する任務に挑みます。プレイヤーは、敵に見つからずに移動し、狙撃や暗殺を駆使して任務を遂行していきます。死体の隠匿や音によるカバー行動など、ステルス要素が重視されており、狙撃の精度とタイミングが攻略の鍵となります。

最大の特徴は、リアルな弾道計算と「キルカメラ」演出で、風向きや重力を考慮した狙撃が求められます。敵に命中すると、スローモーションで弾丸の軌道と着弾部位が映し出され、頭部や内臓へのダメージがX線風に描写されるなど、緊張感と爽快感が融合した演出が施されています。オンラインでは最大2人による協力プレイが可能で、戦術的な連携も楽しめます。

本作は、2005年発売の『Sniper Elite: Berlin 1945』のリメイク作品であり、シリーズの原点を現代技術で再構築した内容となっています。2019年にはグラフィックや機能を強化した『スナイパーエリートV2 リマスター』も発売され、PlayStation 4やNintendo Switchにも対応しました。