『ドラゴンエイジII』は、2012年2月2日に日本語版がPlayStation 3およびXbox 360向けに発売された西洋ファンタジーRPGであり、BioWareが開発した『Dragon Age』シリーズの第2作目です。前作『Dragon Age: Origins』の壮大な物語から一転し、本作では主人公ホークの10年間にわたる人生を描く構成が採用されました。発売後は、戦闘のテンポ向上やフルボイス化が評価される一方、マップの使い回しや装備制限などが議論を呼びました。以降、拡張DLC「レガシー」「流浪のプリンス」「アサシンの印」などが配信され、2022年にはPC向けにUltimate Editionが再リリースされています。

プレイヤーは、ダークスポーンの襲撃によって故郷を失った難民ホークとして、自由連邦の都市カークウォールで名声と富を築きながら、魔道士とテンプル騎士団の対立、クナリ族との衝突などの混乱に巻き込まれます。戦闘はアクション性を重視した構成で、戦士・ローグ・魔道士の3クラスから選択し、テンションゲージやコンボ技を駆使して敵を撃破します。加えて、仲間との好感度によって「フレンド」か「ライバル」に分岐し、戦闘能力やイベント展開が変化します。その過程で、プレイヤーは選択によって街の運命や仲間の生死を左右し、英雄としての道を切り開きます。

物語は、語り部ヴァリックによる回想形式で進行し、ホークの行動が世界の歴史に与えた影響を描きます。仲間には、魔道士メリル、海賊イザベラ、元奴隷フェンリス、精霊を宿すアンダースなどが登場し、それぞれの背景や信念が物語に深みを与えます。加えて、前作のセーブデータを引き継ぐことで、アリスターやゼブランなどの登場人物の立場や台詞が変化し、シリーズ間の連続性が強調されます。DLCでは、ホーク家の秘密や暗殺者タリスとの共闘などが描かれ、戦闘スタイルや装備の幅が広がります。