『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』、2011年9月22日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 3およびXbox 360対応のアクションアドベンチャーゲーム。須田剛一氏、三上真司氏、山岡晃氏という日本を代表するクリエイターたちが集結し、地獄を舞台に愛と狂気が交錯するパンク・ロックなロードムービーを描いた作品となっています。

物語の主人公は、悪魔ハンターのガルシア・ホットスパー。彼は悪魔の王フレミングに連れ去られた最愛の恋人ポーラを救うため、元悪魔の相棒ドクロ「ジョンソン」と共に、歪んだ欲望が渦巻く魔界の深淵へと足を踏み入れます。ジョンソンは拳銃やマシンガン、たいまつ、さらにはバイクへと変形し、ガルシアの頼れる相棒として過酷な旅を支えます。道中で繰り広げられる二人の軽妙かつ下品な掛け合いは、陰鬱な地獄の風景に強烈なユーモアと彩りを与えています。

ゲームシステムは、TPS(サードパーソン・シューティング)をベースにしつつ、「光と闇」のギミックを取り入れた戦略的なアクションが特徴です。敵である悪魔は闇に包まれると無敵化するため、プレイヤーは「ライトショット」を撃ち込んで闇を払い、実体化させてから鉛弾を叩き込む必要があります。また、光の届かない場所ではガルシア自身の体力も削られていくため、光源を確保しながら進むパズル要素も兼ね備えています。

B級ホラー映画のようなグロテスクさと、スタイリッシュなアクションが見事に融合した本作。地獄の底まで愛を追いかける男の、熱くクレイジーな生き様を目撃してください。

本作は、グラスホッパー・マニファクチュアが開発し、EAパートナーズプログラムを通じて世界規模でリリースされた完全オリジナル作品です。日本の著名クリエイター陣と海外パブリッシャーのタッグにより、洋ゲーライクなビジュアルと日本的な作家性が混ざり合った独特の作風が生まれました。2024年にはリマスター版『ヘラ・リマスタード』も発売されています。

シャドウ・オブ・ザ・ダムド