『Sniper: Ghost Warrior』(スナイパー ゴーストウォリアー)は、2010年にCI GamesからXbox 360およびWindows向けに発売されたファーストパーソン・シューティングゲームで、『Sniper』シリーズの第2作目にあたる作品です。

本作は、南米の架空国家「イスラ・トルグア」を舞台に、アメリカの特殊部隊が現地の反政府勢力と戦う任務に挑む構成となっています。プレイヤーは、狙撃兵として密林地帯や山岳地帯に潜入し、敵の拠点を破壊したり要人を暗殺するなど、ステルスと精密射撃を駆使した作戦を遂行します。

最大の特徴は、リアルな弾道計算を導入した狙撃システムで、風向き・距離・重力などの要素を考慮しながら、スコープ越しにターゲットを狙う緊張感が味わえます。命中時にはスローモーションによる「バレットカメラ」が発動し、弾丸の軌道と着弾が演出されるなど、狙撃の爽快感を強調した設計となっています。

ステージ構成は、狙撃兵としての潜入任務のほか、突撃兵による銃撃戦や支援兵器の操作なども含まれており、プレイスタイルに応じた展開が可能です。AIの挙動やグラフィックは当時の水準ながら、スナイパー特化型FPSとして一定の評価を受け、シリーズ化の礎となった作品です。