『実況パワフルプロ野球2010』は、2010年7月15日にコナミからPlayStation 3およびPlayStation Portable向けに発売された野球ゲームで、シリーズ初のPS3対応作品として登場しました。PS3版とPSP版でゲーム内容が一部異なり、それぞれに独自の特徴があります。
PS3版では、シリーズ初のHD対応によりグラフィックが大幅に進化し、観客が3Dで描かれるなど臨場感が向上。新要素として「パワター(似顔絵設定)」が導入され、選手ごとの顔の特徴(髭・眼鏡など)を再現できるようになりました。また、ペナントモードには「ペナントカード」システムが追加され、選手の成長や試合展開に影響を与えるカードを使った戦略的なプレイが可能です。
サクセスモードは『パワプロ7』以来のプロ野球12球団編で、各球団ごとに異なるシナリオが用意されています。猪狩守や早川あおい、阿畑やすしなど、シリーズおなじみのキャラクターたちが登場し、球団ごとのドラマが展開されます。時間軸は『パワプロ7』と『10』の間とされており、第一世代キャラ中心の構成です。
一方、PSP版は『パワポタ4』をベースにしており、PoTaCa(ポタカ)や段位認定モードなど、携帯機ならではの要素を継承。マイライフモードも収録されており、プロ野球選手としての生活をじっくり楽しめます。サクセスはPS3版と同様の12球団編ですが、演出や操作性はPSP向けに簡素化されています。
実況は本作から堂前英男アナウンサーに交代し、シリーズの雰囲気にも新たな風が吹き込まれました。また、PS3版ではオンライン対戦や選手データのダウンロード配信にも対応しており、当時としては先進的な機能が搭載されていました。
コメントを追加