『バトルフィールド:バッドカンパニー2』、2010年3月11日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 3、Xbox 360およびPC対応のファーストパーソン・シューティングゲーム。型破りな「B中隊」の再始動を描き、進化した物理エンジンによって戦場のあらゆる建造物を倒壊させることができる、破壊と混沌に満ちたミリタリーアクション作品となっています。

物語は、前作で軍を除隊したはずのプレストン・マーロウたち「バッドカンパニー」の面々が、ある極秘任務のために再招集されるところから始まります。第二次世界大戦中に日本軍が開発したとされる謎の兵器「オーロラ」を巡り、雪山から砂漠、ジャングルへと世界中を転戦します。前作のコミカルなノリを残しつつも、よりシリアスで壮大なスケールで描かれるストーリーは、映画さながらの迫力と没入感を提供します。

本作において特筆すべきは、改良されたゲームエンジン「Frostbite 1.5」による「 Destruction 2.0(破壊2.0)」です。壁に穴を開けるだけでなく、柱を破壊して建物そのものを崩落させ、中にいる敵ごと瓦礫の山に変えることが可能になりました。これにより、隠れている場所が安全とは限らない緊張感と、地形を変えてしまうダイナミックな戦術が生まれます。マルチプレイモードも充実しており、攻撃側と防御側に分かれて拠点を巡る「ラッシュ」モードなど、チームワークと破壊工作が勝敗を分ける熱い対戦が楽しめます。

遮蔽物を吹き飛ばし、道なき道を切り拓くカタルシス。口の悪い仲間たちと軽口を叩き合いながら、崩れゆく戦場を駆け抜ける、最高に騒がしい戦争体験が待っています。

本作は、2008年に発売された『バトルフィールド:バッドカンパニー』の正統続編です。スピンオフとして始まったシリーズですが、破壊表現に特化したゲーム性とキャラクター主導のストーリーが高く評価され、本家『バトルフィールド』シリーズの進化にも多大な影響を与えました。特にマルチプレイのバランスは傑作と名高く、今なお多くのファンに支持されています。

前作:バトルフィールド:バッドカンパニー