『ティアーズ・トゥ・ティアラ外伝 -アヴァロンの謎-』は、ケルト神話などをモチーフにした重厚なファンタジー世界で、魔王アロウンと仲間たちの新たな冒険を描くシミュレーションRPG。2009年09月17日にアクアプラスからPlayStation 3で発売されました。その後、2010年12月16日には、難易度調整やシステム面の改良を施した『ティアーズ・トゥ・ティアラ外伝 -アヴァロンの謎- PORTABLE』がPlayStation Portableで発売されています。本編『花冠の大地』の後日談ではなく、物語の合間に存在したかもしれないエピソードとして、かつて理想郷と呼ばれながらも荒廃した禁断の地「アヴァロン島」の探索が描かれます。
戦闘に参加していない待機メンバーと即座に入れ替わって戦う「チェンジリングシステム」の導入により、総勢十数名にも及ぶパーティメンバー全員を駆使する総力戦の様相を呈しています。アヴァロン島の探索は、拠点での準備とダンジョン攻略を繰り返す形式で進行し、素材を集めて武具を作成する「合成」や、傭兵システムを刷新した多彩な育成要素が攻略の鍵を握ります。本編では語られなかったキャラクターたちの掘り下げや、新たな敵との邂逅、そして高難易度マップへの挑戦など、やり込みを重視したゲームデザインが採用されています。
特筆すべきは、本編の重厚さを維持しつつ、より遊びやすさと戦略性を追求したシステムの進化です。PSP版では、戦闘の評価システムや、クリア後の「もっとアヴァロンの謎」といった追加要素が実装され、携帯機の手軽さを活かした長時間プレイにも対応しています。甘露樹氏となかむらたけし氏による魅力的なキャラクターたちが、フルボイスで織りなすコミカルかつシリアスな掛け合いも健在で、ファンディスク的な楽しさと本格的なSRPGとしての手応えを両立させた作品として構築されています。
開発元のアクアプラスは、魅力的なキャラクターと骨太なゲームシステムを両立させることに定評があります。本作は『ティアーズ・トゥ・ティアラ』シリーズの世界観を広げる重要な位置づけにあり、後に続く『II』への架け橋ともなりました。ケルト神話に由来するアヴァロン伝説や、アーサー王物語に興味を持った方は、関連する神話解説書やファンタジー小説を読むことで、ゲーム内の設定や地名の由来をより深く理解することができます。













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