『428 〜封鎖された渋谷で〜』は、2008年にWii向けに発売された実写映像と選択肢による重厚な群像劇を描くサウンドノベルで、後に複数の家庭用機種へ移植された名作です。

2008年12月4日にセガよりWii専用ソフトとして発売された『428 〜封鎖された渋谷で〜』は、チュンソフトが開発したサウンドノベル形式のアドベンチャーゲームです。ジャンルは「サウンドノベル」で、渋谷を舞台にした誘拐事件を発端に、5人の主人公の物語が同時進行で交差・連鎖していく構成が特徴です。プレイヤーは各主人公の視点を切り替えながら、選択肢によって物語を進め、全員の運命を左右する決断を下していきます。

本作は、実写映像と静止画を組み合わせた演出により、臨場感と没入感を高めています。登場人物には俳優が実際に出演しており、リアルな渋谷の街並みと緊迫した展開が融合した独特の世界観が魅力です。選択肢によって他の主人公の物語に影響を与える「タイムチャート」や「TIPS」などのシステムも搭載されており、複雑に絡み合う物語を整理しながら進めることができます。

その後、2009年にPS3/PSP版、2011年にiOS版、2013年にAndroid版、2018年にはPS4/Steam版が発売され、各機種に合わせたUIや解像度の調整が施されています。PS3版ではハイビジョン出力と5.1chサラウンドに対応し、PS4版ではフルHD化とトロフィー機能が追加されました。いずれのバージョンもゲーム内容は共通しており、追加シナリオとして『カナン編』が収録されている点が注目されます。

今日、渋谷は壊滅する

200X年某日、渋谷で誘拐事件が発生。誘拐されたのは、渋谷区松濤在住の大学生・大沢マリア19歳。
犯人の要求は身代金5000万円・・・。

主要人物

加納 慎也/演 – 天野浩成
渋谷中央署の新米刑事

遠藤 亜智/演 – 中村悠斗
渋谷の若者を統率しているグループ「KOK」の初代ヘッドの青年。

大沢 賢治/演 – 小山卓治
大手製薬会社の研究所長

御法川 実/演 – 北上史欧
元新聞の記者の現フリーライター。

タマ/演 – 隈本裕美
ネコの着ぐるみを着た人物。記憶を失っている。