『バイオニックコマンドー』は、2009年にカプコンよりPS3/Xbox 360/Windows向けに発売された、ワイヤーアクションを駆使して戦う三人称視点の3Dアクションゲームです。

『バイオニックコマンドー』は、2009年6月25日にカプコンよりPlayStation 3およびXbox 360向けに発売され、同年10月29日にはWindows版も登場したタイトル。1988年にファミリーコンピュータで発売された『ヒットラーの復活 トップシークレット』の世界観とゲームシステムを継承した、完全新作の3Dアクションゲームです。開発はスウェーデンのGRINが担当しました。

プレイヤーは、左腕にバイオニックアームを装着したFSA軍兵士ネイサン・スペンサーとして、テロ組織「バイオレイン」によって壊滅した都市「アセンション・シティ」を舞台に、敵勢力の掃討任務に挑みます。バイオニックアームは、ワイヤーを射出して高所への移動や敵の引き寄せ、オブジェクトの投擲など多彩なアクションが可能で、ジャンプを排除した独特の操作感を生み出しています。

戦闘では、銃器による射撃とバイオニックアームによる近接攻撃を組み合わせた戦術が求められ、地形を活かした立体的な戦いが展開されます。ステージには放射能汚染区域や崩壊した建造物などが存在し、ワイヤーアクションを駆使して安全なルートを確保する必要があります。

オンラインマルチプレイヤーでは、最大8人による対戦が可能で、「デスマッチ」「チームデスマッチ」「キャプチャー・ザ・フラッグ」など複数のルールが用意されています。マップは12種類が収録され、一部はルール専用の構造となっています。

本作は、シリーズのリブート作品として位置づけられており、過去作『トップシークレット』『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』との直接的な繋がりはないものの、設定や演出にオマージュが含まれています。