『H.A.W.X.』(Tom Clancy’s H.A.W.X.)は、ユービーアイソフトが開発・発売したフライトシューティングゲームであり、トム・クランシー監修作品の一つです。舞台は近未来の2012年で、民間軍事会社(PMC)が国家の軍事力を凌駕する世界情勢の中、プレイヤーはアメリカ空軍のエリートパイロット「デビッド・A・クレンショー大尉」として戦闘に参加します。タイトル名は「High Altitude Warfare eXperimental squadron」の略称であり、特殊航空部隊を意味しています。

ゲームは現代・近未来の戦闘機を操縦するアーケードスタイルのフライトシューティングで、F-22ラプターやSu-37などの最新鋭機を含む50種類以上の機体が登場します。独自の「ERS(Enhanced Reality System)」によって最適な攻撃ルートが表示されるほか、「アシストOFF」モードでは超機動を可能とする視点切り替えが導入されており、戦術的な選択肢が広がる設計です。キャンペーンモードは最大3人による協力プレイに対応しており、オンライン対戦では最大8人によるチームバトルが可能です。

日本国内では、Xbox 360版が2009年4月23日、PlayStation 3版が2009年5月28日に発売されました。CEROレーティングは「全年齢対象」であり、トム・クランシー作品としては初の全年齢向けタイトルとなっています。日本語字幕に対応しており、音声は英語のまま収録されています。DLCとして「ヨーロピアンアサルトパック」が配信され、欧州製戦闘機や架空機体が追加されました。