『フェイスブレイカー』シリーズ、2008年10月16日にエレクトロニック・アーツからPlayStation 3およびXbox 360版が、同年12月11日にWii版『フェイスブレイカー K.O. パーティー』が発売されたアーケードボクシングアクションゲーム。リアルなボクシング『ファイトナイト』シリーズのエンジンを流用しつつ、コンセプトを真逆の「おバカ」で「ド派手」なパーティー格闘へと振り切った、痛快かつコミカルなスポーツ作品となっています。

本作の最大の特徴は、タイトル通り「顔面を破壊する」ことに特化したゲームシステムです。試合中にパンチを浴び続けると、キャラクターの顔がリアルタイムでボコボコに腫れ上がり、骨格レベルで変形していくという衝撃的なビジュアル表現が採用されています。アメコミ調にデフォルメされた個性的なボクサーたちが、現実離れした必殺技「フェイスブレイカー」を叩き込み、相手をリングに沈めます。

PS3およびXbox 360版では、USBカメラなどで撮影した顔写真を取り込み、自分や友人にそっくりなボクサーを作成できる「フォト・ゲーム・フェイス」機能が搭載されています。一方、Wii版『K.O. パーティー』では、Wiiリモコンとヌンチャクをグローブに見立てて実際にパンチを繰り出す体感操作が可能です。さらにWii版独自の要素として、最大4人で遊べる「Punch-O-Matic」モードがあり、リズムに合わせてお尻を叩くミニゲームなど、よりパーティーゲームとしての側面が強化されています。

リアルさを追求するスポーツゲームの老舗EAが、あえてリアリティを投げ捨てて作った悪ノリ全開のボクシング。直感操作で汗を流すもよし、友人の顔を作ってボコボコにするもよし、ストレス解消に最適な一本です。

本作は、エレクトロニック・アーツ(EA SPORTS)が新規IPとして立ち上げた完全オリジナルのボクシングゲームです。同社のリアル系ボクシング『ファイトナイト』シリーズの技術をベースにしつつ、かつてアーケードゲームで人気を博した『パンチアウト!!』や『レディ・トゥ・ランブル』のような、手軽でコミカルなスタイルへの回帰を目指して開発されました。

フェイスブレイカー