『スケート』(skate.)、2008年3月13日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 3およびXbox 360対応のスケートボードアクションゲーム。架空の都市「サン・ヴァン・エロナ」を自由に滑走し、アナログスティックの直感的な操作で本格的なトリックを決める、リアル志向のストリートスケート作品となっています。

従来のスケートボードゲームで主流だったボタン操作によるコマンド入力を廃し、右アナログスティックの弾きでボードをコントロールする「Flickit(フリックイット)」システムを採用しています。スティックを下に弾いてから上に突き上げることでオーリー(ジャンプ)をするなど、実際のスケーターの足の動きを指先で再現する感覚が、かつてない没入感を生み出しています。

プレイヤーは新人スケーターとして街を探索し、プロスケーターたちからの挑戦を受けたり、雑誌の表紙を飾るためのベストショットを撮影したりして名声を高めていきます。カメラアングルは足元に近いローアングルが採用されており、スピード感とトリックの迫力がダイレクトに伝わる演出も魅力です。また、自身のプレイを録画・編集してショートムービーを作成できる機能も充実しており、自分だけのスタイルを追求する楽しさがあります。

「トニー・ホーク」シリーズのような派手なアーケードスタイルとは一線を画す、物理挙動に基づいたシビアでリアルな挙動。成功した時の喜びもひとしおな、スケートボード本来の魅力を凝縮した一本です。

本作は、EA Black Boxが開発した完全オリジナルのスケートボードゲームです。当時、同ジャンルを独占していた『トニー・ホーク プロスケーター』シリーズがアーケードライクな操作性だったのに対し、物理演算に基づいたリアルな挙動と、スティック操作による直感的なトリックシステムを導入し、スケートボードゲームの新たなスタンダードを確立しました。その革新性は高く評価され、後にシリーズ化されています。

skate.