『メガゾーン23 青いガーランド』、2007年9月13日にコンパイルハートから発売されたPlayStation 3対応のSFコマンドバトルアドベンチャーゲーム。1980年代に大ヒットを記録し、後のSF作品に多大な影響を与えた伝説的OVA『メガゾーン23』の世界観をベースに、原作から20年後の世界を舞台にした完全オリジナルストーリーが描かれる作品となっています。
物語の主人公は、原作のヒロイン・高中由唯の息子である高中ヒロト。軍の管理下にある東京で暮らしていた彼は、ある日何者かに襲撃された母から謎のキーを託され、地下に隠されていた可変バイク「青いガーランド」と出会います。プレイヤーはヒロトとなり、ガーランドを駆って軍や謎の敵と戦いながら、都市に隠された真実と自身の出生の秘密に迫っていきます。
ゲームは、キャラクターとの会話で物語を進める「アドベンチャーパート」、目的地への移動や機体のセッティングを行う「コクピットパート」、そして敵との戦いを描く「戦闘パート」の3つで構成されています。戦闘パートではコマンド選択式のバトルが展開され、ガーランドの変形機構(マニューバクラフトからマニューバスレイブへの変形)を駆使した戦術的な駆け引きや、美麗なCGムービーによるアクション演出を楽しむことができます。
原作アニメのスタッフも制作に参加しており、当時の雰囲気を色濃く残しつつ、新たな解釈で描かれる「メガゾーン」の物語。かつてのファンには懐かしく、新しい世代には新鮮な、80年代SFの魂を受け継ぐ一作です。
本作は、1985年に発売されたOVA(オリジナルビデオアニメーション)『メガゾーン23』を原作としています。石黒昇監督、キャラクターデザイン美樹本晴彦氏ら豪華スタッフによって制作され、巨大宇宙船内の虚構都市という斬新な設定や、可変バイク「ガーランド」のメカニック描写、アイドル「時祭イヴ」の歌などが融合し、OVA黎明期を代表する金字塔的作品となりました。本作の限定版特典DVDには、幻の海外版エンディングなどが収録されています。












コメントを追加