『バックガイナー〜よみがえる勇者たち〜飛翔編「うらぎりの戦場」』は、1998年にプレイステーションとセガサターンの両機種で発売されたドラマチックシミュレーションゲームの第2作です。前作『覚醒編「ガイナー転生」』の続編として、物語は裏切りと再生を軸に展開し、主人公・慎が仲間との絆を試されながら新たな戦場へと挑みます。アニメーション演出はさらに強化され、声優陣の熱演とともに物語の緊張感を高めています。

プレイヤーは、特殊兵器「シェル」を操り、ターン制の戦術シミュレーションで戦局を切り開きます。シンクロレベルやバーニングゲージの管理が戦闘の鍵となり、敵勢力の増加により戦略性が向上しています。戦闘中にはアニメムービーが挿入され、物語と戦術が融合した演出が特徴です。ユニットの配置や行動順が重要となり、プレイヤーは緻密な判断を求められます。

物語は、慎の過去と仲間の裏切りを中心に進行し、プレイヤーは選択を通じて真実に迫ります。前作で語られなかった伏線が回収され、キャラクター同士の関係性が深まる構成となっています。恋愛要素や分岐は排除され、一本道のストーリーに集中することで、ドラマ性を強調しています。演出重視の構成が世界観を支え、プレイヤーは物語の一員として没入します。

PS版はアニメの品質が高く、戦闘演出も豊富ですが、操作性やテンポには改善の余地があります。セガサターン版では音源の違いによる音色の変化が見られ、演出の印象が異なります。両機種ともに地形効果やZOCは排除され、戦略性よりも物語体験に重きを置いた設計です。