『白き魔女 -もうひとつの英雄伝説-』は、ガガーブ三部作の第1作『英雄伝説III 白き魔女』をセガサターン向けに移植したファンタジーRPGです。

本作では、巡礼の旅に出る少年ジュリオと少女クリスが、各地の「シャリネ(祈りの地)」を巡りながら成長していく物語が描かれます。戦闘はターン制で、ランダムエンカウントはなく、固定戦闘のみで構成されています。セガサターン版では、アニメ調のオープニングムービー、フルボイスイベント、BGMの強化などが施され、演出面が大幅に強化されています。操作性はシンプルで、フィールド移動・会話・戦闘がスムーズに展開されます。

物語は“優しさ”と“人間ドラマ”を重視した構成で、シリーズ内でも異色の感情表現が特徴です。セーブは任意地点で可能で、周回プレイにも対応しています。セガサターン専用で1998年に発売され、後年のPSP版やWindows版の原型となる移植作として位置づけられています。